元ペットショップ店長の戯れ言

数年前まで、ペットショップで店長をしていた経験を元に、犬との生活のアレヤコレヤを綴っていきます

とっても簡単!犬のトイレトレーニング

犬を飼って一番最初にするトレーニングの一つに「トイレトレーニング」があげられると思います。そして飼い主が最初に悩む問題が「トイレ」のことが多い・・・。自分が何頭かトイレトレーニングをしてみて、一番やりやすかったトレーニング方法を紹介したいと思います。

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自分の寝床は汚さない!

基本的に犬はキレイ好きなので、自分のベッドは汚さない性質を持っています。

約生後3ヶ月から4ヶ月以上、母犬の元で育った子犬は母親と同じような仕方で排泄します。例えば母犬がペットシーツを使っていたらペットシーツで、おしっこやウンチをするというルールを母親から教わり、同じようにペットシーツで排泄するようになります。

 

トイレトレーニングが大変なのはペットショップなどで買った犬です。ペットショップの特性上、生後2ヶ月前後で母親のもとを離れ限られたスペースで生活をすることになるペットショップの犬。そうすると、必然的に自分の寝るスペース近くで排泄を行うことになります。

そうすると本来持っている「自分の寝る所は汚さない」という性質を保持することが難しくなり、好きな所で排泄してしまうようになるのです。

 

好きな所で排泄するクセがつくとトイレトレーニングは無理!?

結論から言うと、大丈夫!

何故なら、犬はたいへん賢い動物だからです。

犬に関するすべてのトレーニング(しつけ)に共通することですが、犬は何歳になってもトレーニング可能。たしかに、生後が若い方が、トレーニングしやすく犬もすぐに憶えてくれますが、年齢があがっても飼い主の根気さえあれば憶えさせることができます。その場合は、諦めず繰り返し繰り返し教え込むことが重要となりますが・・・。

 

おしっこのサインを見つけたらペットシーツの上へ

多くの方が挑戦するトイレトレーニングの方法がコレではないでしょうか。

犬は排泄をしたくなると、クルクル回ってベストなポジションを探してから排泄する・臭いをかいでソワソワし始めてから排泄するなど、日頃観察していると「あ、おしっこかな?」「ウンチかな?」というサインを見つけられます。

そんなサインをいち早く察知し、ペットシーツの上に連れて行き排泄させる。そして、上手にトイレが出来たら褒めてあげる。

 

確かに、この方法でもトイレトレーニングは可能です。ただし、この方法は犬をずっと観察していないと不可能。決められたトイレで排泄することが出来ることもあれば、ずっとついていられないので失敗もあるのは当然ですね。

そして犬が失敗して飼い主が取る行動は「叱る」です。

 

レーニングの基本は褒めて教える!

褒められるのが大好きな犬は、褒めて教えるのが正解!もっともっと褒められたくて、褒めて貰える行動をしようとします。

逆に叱られると、当然叱られないように行動しようとします。トイレトレーニングの場合、排泄の失敗で叱ってしまうと、排泄すると叱られるという風に犬が憶えてしまう危険があります。そうすると、飼い主が見ていない所で排泄をしようと行動してしまうので、やっかいです。

トイレトレーニングでは、失敗することをできる限りおさえ、トイレで排泄することを成功させて褒めることが特に重要となってきます。

 

簡単なトイレトレーニング方法は!?

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 今まで様々なトイレトレーニング方法を試してきて、コレが一番!と思ったトレーニング方法はクレートを使う方法です。

犬は動ける場所ではないと排泄をしません。そこで犬が寝そべることが出来る程度しかないクレートを準備!立ち上がれてしまったり、余裕のあるクレートでは意味がないので注意です。

クレートとは別にペットシーツが敷いてあるゲージを準備しましょう。広さは犬の大きさによって決めて良いですが、犬がクルクルと回れたりする程度の広さは必要です。トイレ用に準備したゲージにペットシーツを敷き詰めましょう。なぜ敷き詰めるのかというと、ペットシーツの敷いていない場所を作ってしまった場合、そこで排泄をしてしまうと失敗してしまったことになるから。とにかく失敗させないことが重要になります。

ゲージは出られないような状態にすることも重要。

 

まず、犬をクレートに入れて待機させます。ある程度の時間をクレート内で過ごさせたら、トイレ用のゲージに犬を移動させます。この時に、いつ排泄するのを今か今かと待ち犬を見てしまってはダメ!犬は飼い主が自分を気にしているのを察知してしまうと、遊んで貰えると思い排泄を後回しにしてしまいます。トイレ用ゲージに移動したら、犬を気にせずわざとらしくでも目線を外して下さい。

くるくるまわり自分のベストなポジションを決めて犬が排泄をしてくれたら大成功です!思いっきり褒めてあげましょう!その後少し遊んで、またクレートに戻します。そして、ある程度の時間を過ごしたら再度トイレ用ゲージへ・・・これを繰り返してトレーニングをしていきます。

ペットシーツは汚れたら交換することも忘れずに!少しでも汚れていたら、その場所で排泄をしたがらない犬も多いのです。

クレートから出して排泄しなかった場合は速やかに再度クレートで待機に戻します。この時、遊んであげたいと思ってしまうかもしれませんが、遊んでしまうとご褒美になりませんから・・・

子犬の長時間待機はNG

 クレート内での待機時間で気をつけなくてはならないのは子犬の場合です。成犬の場合半日程我慢できる排泄が、子犬の場合は本当に短い!これは膀胱に溜めておける量が、子犬だと少なく不安定だからです。

子犬のトレーニングの場合は、最初は1時間くらいの待機時間を目安にしてみて下さい。その子によって我慢出来る時間が変わってきますので、トレーニングしながら我慢できる時間を把握してあげましょう。

 

仕事などの為ずっと犬についていられない場合

一人暮らしや日中は仕事で留守にするために、ずっと犬についていられずトレーニングが出来ない!そんな飼い主にもクレートトレーニングは最適ではないかと思います。

仕事に行っている間はゲージなどで留守番をさせておいて、仕事から帰ってからや休日など、まとまった時間がとれるときに短時間だけでもクレートでのトイレトレーニングをします。

留守中、ゲージの中で粗相をしてしまうとは思いますが仕方ありません。クレートを使ったトイレトレーニングをすることで、ペットシーツで排泄をすると褒めて貰える!遊んで貰える!と犬は理解をしてくれます。それまで根気強くトレーニングをしましょう。

 

まとめ

とにかく根気!これだけがトレーニングには必要です。

「怒る」ことを極力少なく「褒めて」覚えさせること!犬はちゃんと理解してくれるので、大丈夫です。時間をかけて犬とむきあっていきましょう。