元ペットショップ店長の戯れ言

数年前まで、ペットショップで店長をしていた経験を元に、犬との生活のアレヤコレヤを綴っていきます

犬が下痢をしてしまった時はどうすればいい?子犬の下痢は要注意!?軟便・下痢などの対処方法とは?

飼っている犬が下痢をしてしまった、そんな時慌ててしまうと思います。

小さな体の犬が、水分を多く含む便を出してしまったとき、どうすればいいのか・・・

ペットショップで子犬たちが下痢をしたときに、どうしていたのかを思い出しながら書いていこうと思います。

 

 

うんちの状態

一口に下痢といっても様々で

少し水分の多い便からドロドロの泥便、ほぼ水分の便と

下痢にも段階が・・・

 

そして子犬は、ちょっとした環境の変化、ストレスで下痢をしやすいのです

もちろん成犬も下痢になることはあり、原因はさまざま

 

気温の変化、ドッグフードが合わないなどなど

 

ペットショップには多くの子犬がやってきます

そして下痢になる子は本当に多い!

 

そんな時、どうしていたのか

ペットショップで行っていた

そして今でも家の子が下痢をした場合、どう対応しているのかを書いて行こうと思います。

 

ただ、これはあくまでブログ主の対応方法であり

オススメする方法でもありません

あくまで、このように対応していたよ という程度のものです

改善や完治は保証できませんので、ご注意を

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軟便の場合

少し水分が少し多めで取り除けるが、取ったときにウンチの跡がペットシーツなどに残る

この程度の便を”軟便”と判断した場合です

 

1回目の便の場合、経過観察とし

様子をみます

人でもあるとは思いますが

ちょっと『ユルいな』っということもあるかと

犬も一緒です

 

たまたま、軟便だったと言う場合もあるので

そのまま様子見!

 

しかし軟便が続く場合

悪化することが考えられますので

1食ご飯を抜き、胃腸を休めます

 

下痢の場合

 形もなくキレイに取り除くことも不可能

泥便のような状態の場合ですね

 

泥便が酷くなると

出す物が無くなり、水分のみが出るなんてことも

 

この場合、まるっと1日エサを抜きます

食べさせても、下痢をさせてしまうだけなので

とにかく下痢をするという状態を止めるために

何も食べさせません

 

1日(3食)エサを抜き

4食目に通常与えているエサの量の1/5ほどの量から

エサを開始し様子を見ます

 

下痢をしないようであれば次のエサは通常の2/5

次は通常の3/5と言うように

徐々に通常量へ戻すという感じに

 

脱水に注意!

下痢というのは水分が大量に体の外へ排出されます

成犬の場合、時期にもよりますが

ある程度耐えれても

子犬は脱水が致命傷に

 

ですのでエサを抜いても水分は与えるようにするのですが

間違っても牛乳などは与えないように!

 

何もなければ水でいいのですが

一番下痢の時にオススメするのが

電解質です

 

通常の水を与えるより

早く体に吸収されるので、下痢の時など急激に水分が失われるときは

必要となるので覚えておいていただければ・・・

 


 

 

低血糖による痙攣

食が細い子などにも見られることですが

下痢が原因で(特に食事を抜いているとき)

体に必要な糖が足りなくなった場合におこるのが

低血糖による 痙攣 です

 

小さな子に起こりやすく

初めてみる飼い主さんは驚いてしまう症状です

 

低血糖での痙攣の場合は

砂糖水を少しずつ与えると改善しますので

慌てず与えてみましょう

 

特に動物病院が遠い場合は

この対処をしてから病院に行かれた方がいいですね

 

低血糖や脱水症状が見られた場合は

動物病院へ行って、補水してもらうのが

一番早いです

迷わず病院へ行きましょう!

 

子犬の食事制限は要注意!

子犬だろうと成犬だろうと

下痢の時にエサを抜くのは一緒なのですが

日頃から、しっかりエサを食べていること

が絶対条件となってきます

 

普段、小食でエサを食べていない子は

体に栄養の蓄えがありません

 

そこでエサを抜いて

しかも下痢で水分が体の外へどんどん出て行く

 

なんて状況になったら

倒れてしまうのは目に見えています

 

しっかりと普段は栄養を取らせる

これが基本です

 

判断出来ない場合は病院へ

日頃から世話をしていると

これはストレスや寒さからくる下痢だな

など解ってくるので良いのですが

 

馴れていないと何が原因か解らない場合がほとんど

そんな時に自分で判断してしまい

通院を送らせると手遅れになってしまう場合も・・・

 

下痢という症状がでる伝染病も少なくないので

まずは動物病院へ!

 

補足・・・

下痢の時だけではないですが

まれにウンチに粘膜がくっついて出てくることがあります

これ、ストレスなどでもでることがあるので

子犬にはよく見られたりするんですが

1回や2回の粘膜便は経過観察

回数が多くなってくると、細菌性のものだったりも考えられるので

病院へ行きましょう

 

慢性的な下痢で

この子、ウンチがずっとユルいな・・・

って場合はドッグフードが原因ということも考えられます

一度フードを変えてみると治ることがあるので

試してみて下さい

 

まとめ

病院へ行ってみて

ウィルス性・細菌性のものが原因でない限り

結局原因って何だったの?となりがちな下痢

経験を重ねてくると

経過観察というものを恐れずするようになってしまうのですが

間違っても人間用の薬を与えないように!

 

下痢は体から体から”下痢の原因となっているもの”を排出する現象

無理に薬で下痢を止めるのが必ずしも得策とはいえない場合も多いのです

 

体から原因を出し、胃腸を休め整えていくのが良いかと・・・

 

また電解質ですが、これも人間用はNG!

必ずペット用を与えるようにしましょうね

 

 

 

水は新鮮なものを与えよう!水の入れ物でオススメはコレ

生き物が生きていく上で必要なものに「水」があります

いろいろな種類がある、水を与えるための給水器を紹介

 

 

水の必要性

動物を構成する成分として一番多いのが水

その量は全体の約60%を占めているといわれています

 

もちろん犬にも必要なものでもあり

尿や汗などで出て行く水分を

水などの水分を体に取り入れて補わなくてはなりません

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清潔で新鮮なものを

水は循環しないと腐敗しはじめます

ですので犬に与える水は極力

 新鮮なものを用意しましょう

 

毎朝にするのか毎晩にするのかは

飼い主の都合で問題ないですが

できる限り毎日交換し、清潔なものを飲ませてあげたいものです

 

水をいれておくもの

ペットショップにいくと様々な給水器

水を入れておくものを販売しています

 

色々な種類があるので迷うところでもありますよね

 

ステンレス食器

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一番リーズナブルなものです

昔ながらというか

一昔前は、食器(フード用のものと同じ形)で

水を与えるのが一般的ではなかったでしょうか

 

食器に水を入れて置いておくのであれば

写真のような”富士型”がオススメです

 

何故かというと、犬が歩いたりしたときに

引っかけにくいからです

犬が暴れて水の食器を

ひっくり返して水浸し!

そんな状況を少しでも回避しましょう

 

ただ、このタイプで水を与えるのは

”清潔”という点ではベストとは言えません

 

何故か?

 

犬が足をツッコんだり

ゴミやホコリが水の中に入りやすいためです

 

自動給水器

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ボトルに水を入れておけが

皿の部分から減った分だけ

勝手に水が出てくるという仕組みの給水器です

 

水をよく飲む犬や多頭飼いで大量の水が必要な場合は便利

 

ただ、やはり水がたまる部分に犬が足を入れる危険もありますし

ゴミは入りやすいです

 

循環式給水器

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電気で水を循環させるタイプの給水器です

水が動いているので水を飲むことを促しやすく

フィルターを通すので

不純物やゴミなどを取り除き

いつでも綺麗な水を与えることができます

 

値段は高めで、フィルター交換などのランニングコストがかかります

 

個人的には、ここまでの給水器は必要ないかなとは思います

 

ドリンクノズル

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一番オススメするタイプのドリンクノズルです

サークルなどに引っかけておくもので

ノズルの先に玉があり

犬が、その部分を舌で舐め押すことで水が出てくる仕組みです

 

馴れていない子には少し教える必要がありますが

犬の口先をノズル先に持って行き

鼻先で押してやることで水を出してやると

犬は比較的簡単に覚えてくれます

 

水が空気に必要以上に触れないので清潔を保てますし

こぼしてしまうこともありません

 

ショップでも、このタイプを使用していました

 

ただ上記の写真商品

「シンプルオアシス」というのですが

ボトル部分がガラスで出来ており

水の交換や洗浄の際に落としてしまえば

当然割れてしまうことも・・・

 

そして以外に高価で

先に記載した循環式給水器と値段が変わらないのです・・・

 

一番オススメなのが

ペットボトルを使用するドリンクノズルです

 


 

 お茶などを飲み終わったペットボトルを洗えばOKで

500mlのペットボトルであれば

だいたいのものは使用できます

 

サークルなどに簡単にセット出来ますし

ボトルとなるペットボトルが汚れれば

新しい空いたペットボトルに交換するだけですので

とっても経済的でもあります

 

自宅ではシンプルオアシスと

このペットボトル使用のドリンクノズルを併用しているのですが

何故か、ペットボトルの方を先に飲みます

 

で、足りなくなった時に

シンプルオアシスの水を飲むといった感じです

 

理由は良く分かりませんが・・・

 

まとめ

給水器といえども多種あり、ショップでも悩むところかと思います

犬が少しでも飲みやすく飼い主の負担が少しでも少ないもの

これが選ぶポイントなのではないでしょうか

 

少しでも参考になっていれば幸いです

 

 

ドッグフードの選び方!ペットショップがプレミアムフードを進める理由

ドッグフードと言ってもピンからキリまでありますが、エコノミーなフードと、いわゆるプレミアムフードとはどう違うのかを簡単に説明できたらと思います。

今回はウェットではなくドライフードがメイン

ペットショップが進めるのは

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おそらく、ほとんどのショップが進めるのはプレミアムフードではないかと思います。

以前、働いていた店でもプレミアムフードを進めていました。

 

ショップはプレミアムドッグフードを進めるのに、そうではないフードも置いている・・・

矛盾してますよね~仕方ないんです

だって、エコノミーなフードを与えている飼い主さんもいるんですもの

 

プレミアムドッグフードとは

もう、文字通りプレミアムなんです

ドッグフードにはタンパク質として牛肉や鶏肉

ラム肉などが使用されています

 

その他コーンや米、小麦なども使用されていますが

原材料が高品質な物を使用しているのが

プレミアムドッグフード と呼ばれているのです

 

また動物タンパク質を豊富に含んでいることも特徴

 

比較をしてみましょう

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↑こちらは、エコノミードッグフード代表

 

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↑こちらは昔からあるプレミアムドッグフード代表

 

まずエネルギーから見てみましょう

エコノミーの方は100gあたり350kcal

それに対して

プレミアムの方は100g当たり404kcalですね

 

犬の満腹感は重要ではない

これは実は意外で

人間の感覚でいけば、お腹いっぱいに食べることを重要視してしまいますが

犬の場合は満腹感ではなく、いかにカロリーや栄養を取るか

ということが重要になってきます

 

上のカロリー対比で行くと

プレミアムフードと同じカロリーをエコノミーでとろうと思うと

100gでは足りないということになりますね

 

一番重要なタンパク質を見ると

かなりの差があることが分かります

 

特に食が細い子は、少量で栄養をとらせることを優先することになりますので

プレミアムの方が良いと言うことになりますね

原材料にも違いが

先に掲載しているプレミアムフードの原材料は

肉類(鶏、七面鳥)、小麦、とうもろこし、動物性油脂(オメガー6不飽和脂肪酸源)、とうもろこし粉、米、大麦、ビートパルプ、加水分解タンパク(鶏・七面鳥)、魚脂(オメガー3不飽和脂肪酸源)、フラクオリゴ糖、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(Cl、K ,Na、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、D3、コリン、E、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6 、B1 、B2 、ビオチン、葉酸、B12 )、酸化防止剤BHA、没食子酸プロピル)

 

最後の方になるにつれ、何のこっちゃわかりませんね・・・

 

まず重要なのが、入っている量が多い順に記載されているということです

 

エコノミーの方は穀類ときてから肉類の順で、肉類もチキン加水分解物が一番多く、次にチキン・ビーフ等となっています

タイするプレミアムは、先に肉類である鶏・七面鳥ときて、小麦、とうもろこしとなってますね

 

穀物が一番多いエコノミーのフードと、肉類が多いプレミアムフード

さて、どちらが犬にとっていいのか・・・

加水分解とは

チキン加水分解加水分解タンパクとありますが何かというと

これは「アミノ酸にまで分解して人工的にタンパク質を吸収しやすくしたもの」です

この加水分解は食物アレルギーの犬には良いのです

食物アレルギーの多くは、タンパク質を消化吸収が上手にできないことが原因

加水分解したものは吸収に時間がかからないのでアレルギーが起きにくいのです

 

しかし、この加水分解する方法が塩酸分解の場合、発がん性物質と疑われている物質を少量ではありますが生産してしまうことがあるのです

酵素分解という方法もあるのですが、時間とコストがかかってしまうため、安価な商品につかわれることはまずありません

 
副産物が使われている物は注意

先に例として添付したフードには「畜産副産物」「鶏肉副産物」などは使われていませんが、安いドッグフードの原材料に使われている場合があります

この副産物とは、人の口に入らない部分、いわゆる「ゴミ」として捨てる部分や、何らかの原因で死んでしまった動物の肉で人間が摂取することが禁止されているもの

この副産物はプレミアムドッグフードには使用されません

 

まとめ

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写真のフードが思いっきりエコノミーフードではありますが・・・

 

ここまで読んでいただいて、プレミアムフードをすすめる理由がわかっていただけたでしょうか

最近はプレミアムフードの種類も豊富になりました

 

ぜひフードを選ぶ際は、裏面の原材料やカロリーなどをしっかり確認してから選んでいただけたらと思います

 

愛犬とのよりよい生活を送って下さいね

 

臭いを抑えるペットシーツはこれがオススメ!!!

ペットシーツは種類も豊富で、数多のメーカーから発売されているアイテムです。

そのため、どれを買ったらいいのか迷うアイテムではないでしょうか・・・。

コレがオススメ!というペットシーツをご紹介します。

一番売れているものが良いのか?

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ショップでも、在庫をたくさん抱えて陳列も多くしていたペットシーツがあります。

それは何故か?

一番よく売れるからです!

ですので、最初の実際使っていたのは「一番売れているペットシーツ」を使ってました。

感想は、「まぁ、ペットシーツってこんなもんだよね・・・」でした。

何故、一番売れるのか

それは露出が多いからではないでしょうか。

そこそこ良くて、どこの店にも必ず売られていて、なんなら雑誌などのメディアで広告が載っているため良く目にする。

もちろん、商品として悪くないんです。

ですので、この”よく売れているペットシーツ”もオススメなんですよ。

ペットシーツを選ぶときに思いがちなこと

販売されているペットシーツの中に、枚数も多く価格が安い商品があります。

1枚単価は、とてもリーズナブル!

こまめに変えれば良いから、このリーズナブルなペットシーツを選ぶとします。

子犬の場合は1回のおしっこの量が少ないので、1枚で数回分のおしっこを吸収可能かとは思いますが、成犬になると1回に出す尿の量は多くなります。

今までの経験上、1回のおしっこで1枚終了です。取り替えが必要となり、臭いを抑える力も弱い傾向が。

ですので、入っている枚数が多くても取り替える回数が多ければ、1日のペットシーツの消費金額は変わりがないのです。

数々のペットシーツを試してきた結果

職業柄と言いますか、用品も多く取り扱っていたショップで働いていたので、店に並んでいるペットシーツをすべて試してきました。

ずっと、メインは先に書いた「良く売れるペットシーツ」を使ってきたのですが、あるとき一つのペットシーツと出会いました。

メーカーさんからの説明を聞きましたが、その時は半信半疑。

だって、メーカーさんはどこも一緒で、自社製品が一番優れている!と言うんですもん。

そりゃそうです。

半信半疑で試してみたら

とても良かった!今まで使ってきた中で一番じゃないかと思うほど・・・

そのオススメのペットシーツは!!!

ネオシーツDX超厚型+カーボン


 

これです!

最初診たときに、ペットシーツの色に少し驚きます。

通常のペットシーツは薄いブルーか白色ですが、ネオシーツDXはグレー。

これは、シーツの中に炭(カーボン)を使用しているからです。

この炭が良い働きをするんです。

今まで使ってきたシーツに比べて臭わない!(長時間変えないと臭いますよ。さすがに)

そして、おしっこの広がりも小さめ。これは、先に書いた「よく売れているペットシーツ」と同じくらいでしょうか。

ただ、おしっこ仕立てのペットシーツを踏むと足の裏は若干ぬれます。

でも、これはほとんどのペットシーツが濡れるのではないでしょうか・・・。

今でも家の犬には、このペットシーツを使っているくらいオススメのペットシーツ。

特に仕事などで長時間、家を留守にしがちな方には適しているのではないでしょうか。

ぜひ試してみて下さい!

まとめ

ペットシーツに何を求めるかによって、「良い商品」というのは変わってきます。

臭いが出にくいことを求められる方に、1回の排尿で取り替えなくてもいいものを求めている方にとって「良い商品」になるのではと思い、ご紹介させて頂きました。

 

 

動物病院の選び方!獣医師によって変わる判断方法

犬を飼うと動物病院へ行くときが必ず来ます。そして数ある動物病院の中から、どの病院を選ぶかを悩まれる方も少なくありません。

そこで、動物病院の選び方や病院によって違うと感じることを簡単に書いておきます。

獣医師によって診察がかわる

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犬が動物病院に必ずいく時はワクチン接種やフィラリアの薬を処方ではないでしょうか。正直、ワクチン接種時の動物病院は”どこでも一緒”・・・。ワクチンの料金が違うぐらいです。

フィラリアに関しては、基本フィラリアの薬を処方する際には血液検査が必要。獣医師でも注射の「上手い・下手」があり、血管確保に時間がかかる獣医師がいるのも事実です。血管細くて採血しにくい犬も確かにいますが、上手な獣医さんは難なく採血出来てしまう・・・。ショップの犬たちを動物病院に連れて行くことも少なくなかったので、違いにビックリしたことを覚えてます。

ちなみに、フィラリアの薬を処方する際に血液検査をしない病院もありました。その分、診察料がかからないので安上がりではあります。

治療で差が出る

ワクチン接種するときに動物病院によって大きな差はないので違いを感じませんが、治療となると違います。動物病院によって大きな差が出る部分です。

通常、ワクチンを接種した病院を”かかりつけ”にしてしまうことが多いので、他の動物病院に行くことが無く違いを感じる機会は少ないことでしょう。

ペットショップに勤めて、初めて動物病院の”違い”を知ることが出来ました。

検査を”しない”病院と”する”病院

検査をしない病院

症状を診て獣医師の経験により判断し診断を下すのが、検査をしない病院です。

メリットは

・診察代が安い

・診察時間が短い

・犬に負担がかかりにく

デメリットは

・詳しいことがわかりにくい

重篤な病気の場合、初動が遅くなる

 

軽い症状の場合、助かるのが検査を”しない”病院です。

病院代が診察代と薬代のみなので財布に優しいのが一番嬉しいところではないでしょうか。

ただ、しっかり診て貰って詳しい診断結果を知りたい飼い主には向かない動物病院ではあります。

「検査をしてほしい」ということを伝えれば、検査をしてくれる病院もあるので飼い主から要望を伝えてみるのも一つの手。

ただ中には必要ないよ、と言われてしまう先生もあるので検査を希望の場合にはセカンドオピニオンとして他の動物病院へ。

検査をする病院

とにかく、まずは検査!結論は検査結果次第という動物病院です。

メリットは

・しっかりとした診断結果がでるので安心できる

重篤な病気の場合、検査の結果による治療がすぐに受けられる可能性が高い

デメリットは

・病院代が高い

・診察時間が長いので待ち時間も長くなる可能性がある

ただの「下痢」であっても、まずしっかり検査してから治療となります。

検査の結果、何も原因が分からなければ「ストレスかな~」という診断になることもありますが、もし何か原因があっての「下痢」であれば、ピンポイントでの治療をすることになるので完治も早いですね。

ただ、検査代はなにげに高い!血液検査も、けっこう値段がはります。しかし、検査結果がしっかりでての治療になるので、安心感はあります。

飼い主が納得する病院へ

犬の病院もm人間の病院と一緒。「風邪だね」と症状を診て判断する個人病院系と、血液検査!レントゲン!CT!ととにかく検査をすごくする大学病院系。どちらを選ぶかは患者次第といったところでしょうか。

ですので、動物病院も飼い主が診察に納得できる病院・獣医師を選べば良いのです。

動物病院は一カ所でなくても良い

飼い犬を連れて行く病院を、何も一カ所に絞ることはないのです。

ワクチンはここ!深刻になるかもしれない病気の時はここ!と臨機応変に病院を変えてもいいのではないでしょうか。

獣医師にも得手不得手があります。

それを見極めて飼い犬を診察してもらう病院を決めましょう!

外科手術が得意な病院を見つける

避妊や去勢手術など、外科手術が必要となる場合は”手術”が得意な病院を選ぶべきです。

手術が得意な獣医師は、論文などにも目を通しているので細心の情報にもあかるいイメージがあります。そして再発防止なども、しっかり対策してくれている獣医師が多いので、たとえ避妊・去勢のような一般的な手術でも「得意」な獣医師にまかせるべきだと考えます。

ペットショップには情報が集まる

犬や猫を販売しているペットショップには、様々な動物病院の情報が集まりやすいです。

まず働いているスタッフは大半が犬や猫が好きで働いているので、実際に飼っている人が多い。そうなると、スタッフ個人でも動物病院にかかりますので、スタッフの数だけ病院の情報があるのです。

さらに店の子犬や子猫などを病院に連れて行く機会も多いので、そこで更に動物病院の情報を掴みます。

以前、ショップで働いていたときは「ここ!」という動物病院を、すべて利用していました。診察の際に獣医師と話をするので勉強にもなりますし。

さらにさらに、ショップを利用してくださるお客様からも、さまざまなエリアの様々な動物病院の情報が入ってきます。良いことも悪いことも・・・。

動物病院選びに悩んだら

ペットショップのスタッフに、病院の評判を聞いてみることをオススメします。

最近はペットショップと動物病院が併設されていて、その病院を進められることも多いようですが、ペットショップのスタッフと仲良くなっておけば、併設病院の他にもオススメの病院情報が聞けるかもしれません。

ショップで働くようになってから、動物病院の情報は本当に豊富になりましたから・・・。

まとめ

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家の近くの動物病院に行くのも何かあったときの為には良いですし、ばかにならない病院代が安いところを探すのも、逆にしっかり隅々まで調べてくれる病院に行くのも良い。

結局は飼い主の考え方と動物病院の獣医師の考え方が合うかどうかです。

また、一度病院へかかったからといって変えてはいけないという決まりもない。

しっかり情報を掴んで、飼い犬・飼い主にぴったりの動物病院を探しましょう

 

 

 

食欲不振!ごはんを食べない犬にエサを食べさせる裏技

愛犬がエサを食べないと心配になりますよね。ペットショップでも子犬の食欲不振は大問題です。どのように食べない子犬にエサを食べてもらっていたかを簡単にまとめてみました。

食欲がない原因は

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下痢や嘔吐、病気にかかっている場合の犬は一気に食欲が落ちます。これらの場合は、下痢・嘔吐・病気の治療をすることが第一になりますが、原因の分からない食欲不振が一番困る。
特に子犬は、移動や環境変化による”ストレス”で一気に食べなくなります。

他の犬と競い合わせて食べさせる

これは多頭飼いなどをしていないと一般の家庭では難しい方法ですね。子犬などは兄弟間で競い合ってエサを食べます。誰よりも多く食べないと生存競争に負けてしまいますから・・・。これを利用した方法ですが、ショップの場合はワクチンが終わった子か兄弟犬で店に入ってきた子達にした使えない技です。

とにかく食べる方法を見つけるべし!

「おいしそうだな」「食べたいな」「良いにおいだな」と興味を引く方法を見つけましょう。手を変え品を変え、とにかく食べさせることが重要です。

ここでの注意は必ず、いつも与えているドッグフードに”プラス”すること。食べるようになったら”プラス”したものを徐々に減らしていき、最終的にはドッグフードのみで栄養をとれるようにすることが目的となります。

ふりかけ作戦

粉チーズやかつおぶしなどを通常与えているフードの上に振りかけます。いつものフードの臭いだけではなく、おいしそうな違う臭いがすることで犬は興味を持つはず。犬はチーズが大好きで、以外と言われるかもしれませんが「かつおぶし」も好んで食べる子が多いです。

犬用ウェットフード(缶詰)混ぜる作戦

いつものフードに、ほんの少しウェットフードを混ぜます。肉などが多めに使われているモノが多く、臭いもドライフードより強いので興味を引かれるようです。

ウェットフードを上に乗せるだけだと、ウェットフードの所だけ食べて、ドッグフードは食べないので、必ずドライフードに混ぜて与えましょう。

食べるようになったら、徐々にウェットフードの量を減らしていきドライフードのままを食べるようにします。

猫缶を混ぜる作戦

犬のフードより嗜好性が高い猫用フード。また犬は意外と魚好きが多いです。ですので、ショップでの経験では、大半の子は猫用缶詰を少し混ぜると食いつきがよく、今までエサを食べなかった子も食べてくれました。

こちらもドライフードに少量混ぜて与えてみましょう。ちゃんと食べてくれるようになったら、時間をかけてでも犬用ドライフードのみに戻してあげることも忘れずに!

猫用のフードは犬用のフードより嗜好性が高く「タンパク質」「脂肪」ともに高いです。

犬に猫用フードを与え続けると肥満となり健康を損なう恐れがあるのです。

ウェットフードオンリーは・・・

いくら食べないからと言って、最初からウェットフードのみを与えないようにしましょう。ウェットしか食べて来なかった犬は、ドライフードをまったく食べないようになってしまう可能性があるからです。

基本はドライフードとウェットを混ぜて与え、徐々にウェットの割合を減らしていくのが理想。

万が一、ドライとウェットを混ぜたエサも食べなかったら、ウェットのみを与えます。まずは食べることを習慣付けることを優先します。

ウェットのみを食べるようになったら、ごく少量ドライフードを混ぜていき時間をかけてでもドライフードに切り替えを行って下さい。

動物病院のお世話になる

エサを食べないと、もちろん痩せていきますし、元気が無くなり酷い子では低血糖で「けいれん」がおきます。

動物病院では点滴か皮下に補液を注射することが治療内容になるとおもいますが、根本的な解決にはなりません。

食べ物を食べることでしか解決はしないのです。

裏技

ここからは思いっきり持論です。もし試される場合は自己責任でお願いします。

食べないからお腹がすかない

ゴハンを食べずにいると、空腹のピークを過ぎると食欲は無くなる一方。食べ物を胃に入れないから、内臓が動かず「今はお腹すいてないよ」という信号を脳に伝えてしまうのではないか・・・と考えたのです。

この持論で行くと、ゴハンを少量でも良いので胃に送り込み胃腸を活発に動かすことで空腹を感じ食べようという意欲もわいてくるはず。

錠剤を飲ませるようにフードをとらせる

少し固めにふやかしたドライフードを一ずつ取り、犬の口をあけて口奥の舌の上に指で入れます。

犬の口を閉じ、マズルをにぎり上を向かせて(喉と食道が一直線になるイメージ)のどを指の腹でやさしく撫でます。錠剤の薬を飲ませるときと一緒の方法ですね。

そして、ごっくんしたら次の粒、というように通常の量の3分の1は飲み込ませましょう。

こうすることで、胃と腸が動き出すので空腹を感じるようになるのか今まで食べなかった子達が食べるようになってくれました。

注意事項

爪などで口内を傷つける・喉に詰まらせてしまう・誤飲などの可能性はあります。もし試されるのであれば、細心の注意を!

まとめ

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これらは、すべて子犬での経験を元に記載してますが、成犬でも通用する方法です。「裏技」は置いておいても、とにかくエサに興味を示すように工夫をすることが大切。

食が細い子は、本当に食べさせるのが大変ですが、その子が興味をもつ「何か」は必ずあるはずです。

犬に、しっかりと栄養をとらせるためにも重要なエサを食べさせる工夫をしましょう。

幼犬は手がかかる!犬を飼う前に考えること

今まで犬を飼ったことがある人には当然のこと何ともないことが、初めて犬を飼う人には大変だったり戸惑ったり「思ってたのと違う!」となってしまったり。

「犬を飼う前によく考えてから飼いましょう」なんて言われても、カワイイ犬が家に来て楽しい毎日しか想像できないものですよね。

心構えというほど”たいそう”なものではないですが、買う(飼う)前に知っていて欲しいことをペットショップ側の立場からの心情を交えつつ記します。

ペットショップやブリーダーはとめません!

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「この子を下さい」と購入意思を示された場合、ペットショップやブリーダーは「良く考えて購入してください」などと言って、子犬の購入を吟味してもらうようなことをしません。おそらく・・・。

イヤな言い方ではありますが、ペットショップもブリーダーも商売しているので、買って貰ってなんぼなんです。

たまにある返品

ごくごく”まれ”ではありますが犬を買って帰った数時間後、又は数日後に「やっぱり飼えない」「家族から反対された」などという理由で、犬を返したいといわれる場合があります。

多くのショップでは犬の販売時に”販売契約”をお客様とショップとで結びます。契約事項は様々な内容が盛り込まれていますが、その中に「犬は生き物なので、返品・交換・買い戻しは一切受け付けません」というような内容の事項が存在するはず。以前のショップでは入ってました。

ですので、契約を結び終わってから家に帰られて「やっぱりいらない」という返品をショップ側は基本受け付けません。

そうなると、お客様自身で里親を探して貰うことになりますし、返金ももちろんありません。

そのような事態をさけるために、ショップでは時間をかけて契約内容を説明しながら販売契約を結び、犬の飼い方を説明してから犬をお渡しするという流れになります。

犬を飼う前に考えなくてはならないこと

経済的なこと

当然、犬を買うのにはお金がかかります。そして最初に購入するときの犬代・用品代の他に、今までかからなかった諸経費が必要となることを考えましょう。

・えさ代

・ペットシーツ代

・冬だとヒーターの電気代

・夏場のフィラリア

・ノミダニ駆除予防代

・1年に一度の狂犬病ワクチンや混合ワクチン代

・トリミング代

などなど、様々な経費がかかってきます。

旅行や出張時のペットホテル代なども頭にいれておかなければなりませんね。

手間がかかる子犬

犬を家族として迎えるのは幼犬が多いかと思いますが、子犬はカワイイですが手間がかかります。

・トイレを教えなくてはならない

・エサの回数が多い

・排泄が頻繁

・甘噛みがひどいので手や家具をかまれる

・躾をしなくてはならない

・熱さ寒さに弱い

などですが、トイレにせよ躾にせよ教えるのに根気と時間がかかります。

また、好奇心旺盛で危険なことの区別がつかないので目を離せません。幼犬期は思いもよらぬことをやってくれるので、飼い主はへとへとに・・・。

子犬を育てた経験がない方は、想像と現実に最初ついていけないなんてこともあるので、「子育ては、すごく大変」と腹をくくって挑んで頂きたい。

ある程度の月齢を過ぎてしまえば、飼い主も犬がいる生活に慣れていきますし、犬も徐々に落ち着いて来てくれるはずです。ただし躾はしっかりと!が基本にはなりますが。

始めから終わりまで見届ける覚悟

大変な幼犬期を過ぎてしまえば、大なり小なりのハプニングは起きつつも、愛犬との生活が日常となってきます。

ただ、犬のシニア期は早くからやってくる。7歳を過ぎた当たりからシニア期に突入するのですが、当然元気だった犬も歳には勝てません。

耳が聞こえなくなってきたり、白内障で目が見えなくなってきたり、歩けなくなってきたり、排泄が上手にできなくなったり、エサが食べられなくなったりと様々な現象がおきはじめます。

いわゆる介護が必要になる可能性も考えておかなくてはなりません。

10年、15年と一緒に過ごしてきた犬を最後まで責任もって面倒見る覚悟は絶対に必要です。

飼うことを決めるのは飼い主

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犬を飼うと決断するのは飼い主です。

カワイイ子犬を前にして、欲しい飼いたいとなってしまう気持ちは凄くよく解ります。

ペットショップなどでは子犬を抱かせてくれたりするとは思いますが安易に決めるのではなく、犬のために時間とお金をかける覚悟・子犬との根気比べに負けない覚悟・最後までつきあえる覚悟を考えて購入を、犬を迎えることを決断して下さいね。

その覚悟さえあれば、かわいい愛犬との生活を一層楽しめるはずです。