幼犬は手がかかる!犬を飼う前に考えること
今まで犬を飼ったことがある人には当然のこと何ともないことが、初めて犬を飼う人には大変だったり戸惑ったり「思ってたのと違う!」となってしまったり。
「犬を飼う前によく考えてから飼いましょう」なんて言われても、カワイイ犬が家に来て楽しい毎日しか想像できないものですよね。
心構えというほど”たいそう”なものではないですが、買う(飼う)前に知っていて欲しいことをペットショップ側の立場からの心情を交えつつ記します。
ペットショップやブリーダーはとめません!
「この子を下さい」と購入意思を示された場合、ペットショップやブリーダーは「良く考えて購入してください」などと言って、子犬の購入を吟味してもらうようなことをしません。おそらく・・・。
イヤな言い方ではありますが、ペットショップもブリーダーも商売しているので、買って貰ってなんぼなんです。
たまにある返品
ごくごく”まれ”ではありますが犬を買って帰った数時間後、又は数日後に「やっぱり飼えない」「家族から反対された」などという理由で、犬を返したいといわれる場合があります。
多くのショップでは犬の販売時に”販売契約”をお客様とショップとで結びます。契約事項は様々な内容が盛り込まれていますが、その中に「犬は生き物なので、返品・交換・買い戻しは一切受け付けません」というような内容の事項が存在するはず。以前のショップでは入ってました。
ですので、契約を結び終わってから家に帰られて「やっぱりいらない」という返品をショップ側は基本受け付けません。
そうなると、お客様自身で里親を探して貰うことになりますし、返金ももちろんありません。
そのような事態をさけるために、ショップでは時間をかけて契約内容を説明しながら販売契約を結び、犬の飼い方を説明してから犬をお渡しするという流れになります。
犬を飼う前に考えなくてはならないこと
経済的なこと
当然、犬を買うのにはお金がかかります。そして最初に購入するときの犬代・用品代の他に、今までかからなかった諸経費が必要となることを考えましょう。
・えさ代
・ペットシーツ代
・冬だとヒーターの電気代
・夏場のフィラリア代
・ノミダニ駆除予防代
・1年に一度の狂犬病ワクチンや混合ワクチン代
・トリミング代
などなど、様々な経費がかかってきます。
旅行や出張時のペットホテル代なども頭にいれておかなければなりませんね。
手間がかかる子犬
犬を家族として迎えるのは幼犬が多いかと思いますが、子犬はカワイイですが手間がかかります。
・トイレを教えなくてはならない
・エサの回数が多い
・排泄が頻繁
・甘噛みがひどいので手や家具をかまれる
・躾をしなくてはならない
・熱さ寒さに弱い
などですが、トイレにせよ躾にせよ教えるのに根気と時間がかかります。
また、好奇心旺盛で危険なことの区別がつかないので目を離せません。幼犬期は思いもよらぬことをやってくれるので、飼い主はへとへとに・・・。
子犬を育てた経験がない方は、想像と現実に最初ついていけないなんてこともあるので、「子育ては、すごく大変」と腹をくくって挑んで頂きたい。
ある程度の月齢を過ぎてしまえば、飼い主も犬がいる生活に慣れていきますし、犬も徐々に落ち着いて来てくれるはずです。ただし躾はしっかりと!が基本にはなりますが。
始めから終わりまで見届ける覚悟
大変な幼犬期を過ぎてしまえば、大なり小なりのハプニングは起きつつも、愛犬との生活が日常となってきます。
ただ、犬のシニア期は早くからやってくる。7歳を過ぎた当たりからシニア期に突入するのですが、当然元気だった犬も歳には勝てません。
耳が聞こえなくなってきたり、白内障で目が見えなくなってきたり、歩けなくなってきたり、排泄が上手にできなくなったり、エサが食べられなくなったりと様々な現象がおきはじめます。
いわゆる介護が必要になる可能性も考えておかなくてはなりません。
10年、15年と一緒に過ごしてきた犬を最後まで責任もって面倒見る覚悟は絶対に必要です。
飼うことを決めるのは飼い主
犬を飼うと決断するのは飼い主です。
カワイイ子犬を前にして、欲しい飼いたいとなってしまう気持ちは凄くよく解ります。
ペットショップなどでは子犬を抱かせてくれたりするとは思いますが安易に決めるのではなく、犬のために時間とお金をかける覚悟・子犬との根気比べに負けない覚悟・最後までつきあえる覚悟を考えて購入を、犬を迎えることを決断して下さいね。
その覚悟さえあれば、かわいい愛犬との生活を一層楽しめるはずです。