元ペットショップ店長の戯れ言

数年前まで、ペットショップで店長をしていた経験を元に、犬との生活のアレヤコレヤを綴っていきます

長毛犬種だけではない!短毛犬種にもブラッシングは必要です

被毛のお手入れであるグルーミングの一つにブラッシングがあります。ブラッシングとは、ブラシを使って犬の被毛を手入れすることですが、なぜ犬にはブラッシングがひつようなのでしょうか・・・。長毛種と短毛種のブラッシングの方法をまとめてみようと思います。

ブラッシングは皮膚を活性化してくれる

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犬の先祖であるオオカミなどはブラッシングなんてしません。なぜペットである犬はブラッシングが必要なのでしょうか。

それは野生で生きているオオカミなどは、木々の間を通るときに枝や葉っぱに擦れることで自然とグルーミングをしていますし、草などに体をこすって皮膚に刺激をあたえます。

外で飼っているワンちゃんや散歩中など、犬が地面にゴロゴロすりすりしているのを見たことはありませんか?あれは皮膚に刺激を与える意味も含まれた行動なわけです。

ペットである犬は自然でのグルーミングが出来ないので、人が手を加えて上げる必要があるので、皮膚の活性化と血流を促すために専用のブラシで手入れをしてあげましょう!

長毛種のブラッシング

長毛種の場合ブラッシングをしないと毛玉といって被毛が絡まり、さらに放っておくとガチガチに堅く団子のような状態になります。

被毛が絡まっただけならブラッシングすることで簡単にほぐせますが、団子状態になった毛玉はカットするしかとれません。皮膚に密着した状態の毛玉はバリカンで刈らなくてはならなくなることも・・・。毛玉をさらに放っておくと、毛玉が出来てしまった部分の皮膚が炎症をおこすこともあるので注意が必要。

そんな大変な状態になる前にブラッシングをこまめにする必要があります。

短毛犬種のブラッシング

長毛犬種と比べると短毛犬種のブラッシングには重要性を感じないかもしれませんが、先に書いたとおり皮膚の活性化の為には必要となります。短毛種もしっかりとブラッシングをして皮膚を健康に保ってあげましょう。

ブラシの種類も様々

ブラッシングをするブラシの種類も沢山あるのですが、状況に応じて使い分けが必要になります。主に使用するブラシの種類を簡単に紹介。

スリッカーブラシ

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犬の美容院などで良く使われているスリッカーブラシは、長毛種を飼っている場合は用意しておきたいブラシの一つとなります。

 シャンプー後にドライヤーをかけながらブラシを通すときも、主にこのスリッカーブラシを使用しますし、被毛が絡まった場合もスリッカーが一番使い勝手がいいです。

スリッカーブラシは毛を切りやすいので、フルコートを目指している犬には適しませんが一般のペットとして飼っている犬には非常に使い勝手がいいブラシです。

力を入れすぎてブラッシングをすると皮膚を傷つけてしまうので注意。

絡まった被毛を解すときは毛の根元を持ってゆっくりブラシを入れて解してあげましょう。そうしないと、毛を解すときに皮膚が引っ張られて犬が痛い思いをすることになります。

ピンブラシ

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長毛種の犬に主に使用するブラシで、スリッカーのように毛を切ってしまうことが少ないので、毛のもつれや毛玉がなくキレイに被毛を伸ばしたい犬に適してます。

獣毛ブラシ

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絨毛で出来たブラシでつや出し用です。主に仕上げようですが、短毛種のマッサージを兼ねたブラッシング用に最適。

シャンプーが終わって被毛が乾いた後など、ブラシで毛を整えることで艶もでますし血行促進にもなります。もちろん長毛種にも仕上げで使う事ができますよ。

この他にも・・・

コーム(くし)は長毛種の毛のもつれを探したり、リボンなどを結ぶときのラッピングの際には必要となります。

季節の変わり目にゴッソリと抜け替わるアンダーコートやむだ毛だけを取り除くクシもあります。柴犬やコーギーなどアンダーコートがある犬種には最適で、特に室内で飼っていると部屋中が抜けた毛でいっぱいなんてこともあるかと・・・。

そんな時アンダーコートを取り除くクシであらかじめ毛を取り除いておけば、室内に抜け落ちる毛が多少少なく済むのでオススメです。

手入れをすることで解ること

ブラッシングは犬の全身にブラシを通すので、犬の全身チェックを自然とすることになります。

皮膚に異常がないか・何かできものは出来ていないか等、犬の病気やケガなどをいち早く発見するきっかけになったりも。

特に腫瘍などは早期発見が必要となりますし、胴が長い犬はヘルニアになりやすく早期発見が完治への鍵になります。

長毛犬の場合、こまめにブラッシングすることで毛玉になるのを防げるので、ブラッシングが面倒くさくなりません。

犬と触れ合う時間も作れるので、ぜひこまめなブラッシングをすることをオススメします。